愛知池バラフライガーデンで昨年11月に産み付けた卵5個から第2令中になったところを見つけ2匹の幼虫はゲージを作ってそのなかで成長を観察しました。他の3匹はキジョランの鉢ごと持ち帰り幼虫を部屋で飼育、観察しました。

 

 バタフライガーデンの幼虫の一匹は第5令虫になって急に姿を消しました。付近にカラスがいたのでおそらく襲われたのだと推測されます。他の一匹は順調に育ち葉の裏で蛹になりました。

我が家の3匹の幼虫のうち1匹は発泡スチロールの下方で前蛹になることなく体液を出して死んでしまいました。



2匹は順調に蛹化し羽化することができました。最初に羽化した蝶は4月25日頃からさなぎに変化が現れ翌日26日明け方4時ぐらいに羽化したようで気が付いた時には蝶の姿になっていて発泡スチロールの箱のふちを移動しています。翅の形は少し歪んでいて翅を満足に開くことが出来ませんでした。右の前翅が後翅にくっついていてなかなか離れませんでしたが、少しづつ離れて翅をばたつかせることができ少しだけ飛ぶことが出来ました。




次の1頭はキジョランのツルにぶら下がり4月5日に黄緑色の蛹になりました。

5月1日蛹の中が透いて見えてきました。

5月2日10時頃黄緑色がくすんできて16時頃蛹の色の下方が黒くなり翅の形が透けて見えて、23時頃全体が黒くなり3日午前4時43分に羽化が始まりました。

4時50分頃翅の形が固まり5時には完全な蝶の形になり透明な殻にぶら下がったまま。8時頃花に止り先に羽化した蝶と一緒の場所に止ったりカーテンに止っていました。

ところが6日に砂糖水を与えようとしても吸わず7日翌朝死んでいるの発見。4日間の命でした。

     4月5日

    5月1日

   5月2日10時

   5月2日16時

   5月2日23時




バタフライガーデンで5月4日夕方蛹から蝶になっているのを発見。ゲージの網に止っていました。雌でした。コバノランタナ、ポリジ、フジバカマ。砂糖水をゲージ内に置く。5月7日まで生存しているのを確認、8日夕方ゲージ内の鉢の隙間に死んでいるのを確認。やはり4日間の命でした。死んだ原因は不明です。ゲージ内での飼育は難しい?



4月26日に羽化した蝶は5月19日には羽ばたきはするが落下。翅が羽ばたきではがれ破れがひど状態で翅の長さは半分になっています。5月20日早朝に床に落ちているのを発見。ポカリスエットを吸わせようとしても管が出ません。翅は少し開きましたが。

バタフライガーデンに持っていきますと外の空気を感じたのか足が少し伸びて翅も少し動きました。その後お腹が痙攣し動きが止まりました。

 

羽化した後3日ほど後にはカーテンに這い登る

毎日羽ばたいては墜落を繰り返す。羽ばたき毎に翅がはがれていく。

毎朝手で砂糖水の皿に載せると管を出して吸う。1日3回吸わせる

 砂糖水やポカリスエットを吸わせた後葉の上に載せると飛んで落下する

バタフライがアーデンで

フジバカマに乗せてみる



最後は手の中で

ナンジャモンジャの樹の下に3頭の蝶を埋める

満開のヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)の樹



愛知池バタフライガーデンで幼虫を2月に見つけて2ヶ所に分け観察を続けて多くのことを学びました。手探りでの飼育でしたが、第二令虫幼虫から羽化した蝶まで5つのアサギマダラからそれぞれの生育していく様を観察することができました。バタフライガーデンを計画して5年目で春のアサギマダラの誕生でした。

 

最初の羽化した蝶の直後の動きと砂糖水を吸う様子を動画にしました。この蝶は片翅がゆがんでいてほとんど飛ぶことができません